11月は、ディズニーの実写映画『マレフィセント2』を観てきました。
2019年10月18日に公開だったので、少し遅れての鑑賞です。
1を見ないまま続編を見に行った状態でしたが、結果何の問題もなくストーリーを楽しむことができました。
マレフィセントが悪役だと思い込んだまま見始めた映画でしたが、思ってもいないストーリー展開になっていました。
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「マレフィセント2」の予告
1を観た母親から「とにかくアンジェリーナ・ジョリーが凄いんだって!!」と何度も聞かされていましたが、2を見て実感しました。
いい表現が見つかりませんが…とにかく演技力が凄すぎます。
予告編ではダークな印象のシーンばかり切り取られていますが、実際はポップなシーンも組み込まれていたので、予告の印象よりは気楽に見れる映画です。
「マレフィセント」は悪役じゃなかったという結論から始まるストーリー
まず1を見ていなかった私ですが、子どもの頃にみた眠れる森の美女のストーリーを覚えているので、マレフィセントはなんとなく悪役の印象のままでした。
ディズニーヴィランズでも、リーダーみたいな感じですよね。
ですが、「マレフィセント2」にでてくるマレフィセントは本当にただの『母親』でした。
そもそも本作にでてくるマレフィセントは、これっぽっちも悪役じゃなく、娘の大切な婚約の会を台無しにした王子の母に激怒し、部屋を飛び出していくお母さん。
最初から、悪いのは「王子の母」という設定。
そして激怒した様子を見た王子の母が、「マレフィセントは悪なんだ」という噂を街に広め、マレフィセントとの戦争へと持っていくお話でした。
「マレフィセント」は普通の母であると痛感する
大切な娘、オーロラ姫の結婚が決まり、王子の両親と顔合わせをすることになったマレフィセント。
池に映った自分の顔を見ながら「こんな表情で大丈夫かしら…?」と相手からの見え方を気にするマレフィセントは可愛い以外の何物でもありませんでした。笑
見た目は妖精。顔は美人お姉さま。
なのに、ところどころにでてくる可愛らしい仕草。
こんなアンジェリーナ・ジョリーの演技が見れるなら1も見なきゃという気持ちにさえ、なりました。笑
理想の母親像がここにあった!
自分が母親になった時、こんな要素を兼ね備えていたいなと思う理想の姿があります。
それがこの3つです。
- 優しさ
- 穏やかさ
- 強さ
マレフィセントはまさに理想の「お母さん像」。
強く優しく、そして本当は穏やかな心をもったお母さんなのです。
そんなマレフィセントの母としての表情を、これでもかというくらいアンジェリーナ・ジョリーに詰め込んだ演技は本当に最高でした。
負傷するマレフィセントのセクシーシーンにくぎ付けになる
王子両親との顔合わせの途中に城から飛び立ち、自分の家に帰ろうとするマレフィセントですが、王妃の部下に撃たれ海へ沈んでしまいます。
そこにマレフィセントと同じ翼を持った男性が助けにきて、彼らの住処で保護されるのですが…
ほぼ裸の状態に、包帯を巻いたマレフィセントの姿のセクシーなこと…。
女性として一度は憧れるスタイルと、普段は見えない長い黒髪をおろした、少しあどけないような立ち姿。
とにかくアンジェリーナ・ジョリーの動きに、くぎ付けになってしまいました。
冒頭に可愛らしさ満点で登場する、オーロラ姫役のエル・ファニングの美しさにもくぎ付けになりましたが、またそれとは違う大人の艶やかさにドキドキするアンジェリーナ・ジョリーにも注目です。
本当に怖いのは誰なのかを考えるバトルシーン
そんなこんなで人間(王妃)VS妖精(マレフィセント)の戦いが始まるのですが、終始王妃が怖いです。
暴力的なシーンから、精神攻撃まで、王妃の悪役感がすごいです。
戦いにマレフィセントが登場するまで、妖精たちが先手を切って特攻しますが、結構な数の妖精がどんどんやられて亡くなってしまいます。
ファンタジー要素しかない映画でしたが、なんだか現実味があり、戦争映画を観ているような胸の痛みを感じたりもしました。
王妃を演じるミシェル・ファイファーの「女性の怖さ」も素晴らしく、闇属性の人間をわかりやすく表現されていました。
攻撃力、破壊力がすさまじいマレフィセントですが、最後は真っ黒なドラゴンの姿になり、オーロラ姫を守ります。
人を見た目で判断してはいけない。
という教訓を得られる映画でした。
ディズニーの面影も残しつつ、「リアル」を描いた作品
ディズニー作品にありがちなストーリーですが、その「超ファンタジー」の中から、リアルな人間の感情や想いをすごく現実に表現されていた作品でした。
戦闘シーンは激しく、迫力があり、スターウォーズにも匹敵するんじゃないかっていうくらいのCG技術だったのに、最後は王妃がヤギに変えられてしまうというラストにディズニーの魅力を感じ、ほっこりしました。
ただ、一点疑問が残るとすれば、あんな激しい戦いをして、大勢の犠牲者がでたのに、王妃がヤギに変えられた後すぐに手を取り合う人間と妖精に違和感を感じたところです。
「えっ、あんなにたくさん妖精が死んでしまったのにこんなにすぐ立ち直れるの?」っていう…。
あと王子…君はそれで一国を守っていけるのか…?という頼りなさ…。笑
本作の主人公がマレフィセントなので、マレフィセントを立たせる作品というのはわかりますが、サブキャラの扱いが少し雑だった気もしました。
ですが、総合的にはかなり見ごたえのある映画で、公開日より遅れてでも映画館のスクリーンでみて良かったと思える作品でした!
今後は「ムーラン」がディズニーの実写映画として公開されます。
ムーランの原作が大好きなので、実写版もとても楽しみです。
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